back 第5号 2007年9月号page1 next
院長こらむ(インこら)

みなさんこんにちは。院長の山本です。
ぷぷか?今月もよろしくお願いします。
今年の夏も猛暑でしたね〜!
昨日は最高気温40度を越えたところもあったようで、熱中症でお亡くなりになっている方も出ているようです。

この原稿を書いているのは8月の後半、セミナーで熊本に向かう新幹線の中です。
熊本に研修のために通いだして、10年以上になりますが、夏になるといつも感じる事は、熊本は九州なので確かに暑いのですが、大阪と比べてまだすごしやすいという事です。
大阪などの都市部の暑さはヒートアイランド現象や、クーラーの稼動の多さなどによる人工的な暑さなので、夜間も気温が下がらず、体力的にも消耗します。
さらに大阪のなかでも堺市は平均気温が一番暑いらしい!
地理的な条件もあるのでしょうが、臨海を埋め立てたのが悪いように思います。
本来堺は日本有数の港町で、浜寺などきれいな海水浴場もある、海辺の町だったんですよ!
海が生活の場から遠くなってしまって、全然実感沸かないですが。
個人的には埋め立ての工業用地をもう一度壊して、自然を取り戻して、海水浴場とか観光用地にしてほしいと思います。
そしたらもう少し涼しくなると思うし、朝早くおきて、海岸を散歩したり、朝からひと泳ぎして仕事に向かうなんてことも出来るかもしれません。
今月の話題は
痛みは敵か味方か?です
当院に来られる方々は、皆さんどこかに痛みを持ってこられているケースがほとんどだと思います。
そこで今回は痛みについて考えてみたいと思います。
皆さんは今どこが痛いですか?
痛みはいやですよね〜。朝から痛いと一日気分がドヨーンと沈んでしまいます。
「早くこのいやな気分から解放されたい!」
誰もがそう思うと思います。その視点から見ると痛みはいやなもの、出会いたくないもの、つまり敵(てき)のように感じます。
でもなぜ痛みってあるんでしょうか?
もし痛みがなかったらどんな生活になるのでしょうか?

痛みがなくなると指がなくなる!?
実は、まれにですが、生まれつき痛みを感じない人がいます。
無痛症といって、一種の自律神経の病気だそうです。
この病気の人たちは大人になったときに、指が何本かなくなったり、骨折や脱臼によって指が変形している人が多いそうです。
大きな怪我や大やけどを経験する可能性が高く、結果的に大人になるまでに手の指を失うリスクが高いそうです。
どういう事かというと、痛みを感じないので触っているものが熱いのか、冷たすぎるのか、鋭いのか、判らないので、自分の身を守ることが出来ないのだそうです。
ショッキングな表現ですが、指が焦げているにおいでやけどしていることを知るようなこともあるそうです。
本来指先にはたくさんの痛みを感じる神経が集まっており、暗闇などでは我々は手を前に出して、痛みをセンサー代わりにして進んでいきます。
そうやって末梢の感覚が、本体である体を守って生活しています。
もし痛みがなくなると、体は大変なことになってしまうようです。
そう考えると痛みの本来の役割が見えてきます。
痛みとは体を守るためのセンサー、生きていくために必要なものと考えるべきです。

脳みそは痛くない
体には痛みを感じる場所と、感じない場所があります。
また敏感に感じる場所と鈍感な場所があります。
たとえば、脳みそは中枢神経であり、神経のおおもとですが、脳そのものは痛みを感じません。
なぜかというと、脳が傷害されたら多くの場合死んでしまうので、痛みを感じる必要がないからだといわれています。
別の身近な例で言うと、骨は骨膜といって、骨の一番外側の幕の部分が敏感に痛みを感じます。
この場所は体の中でも一番痛みを感じやすい場所です。ですから骨折はとても痛いんですね。
しかし、骨の中身は痛みを感じません。これも骨折や外傷から身を守るために必要だから外側の部分だけに神経があるといわれています。

痛みとは、ある行動をやめて欲しいときや、別の行動をしてほしいときに体から頭に送られるサインだと解釈することができます。
生存のために必要があるので痛むわけで、もうこれは死ぬ、逃げても無駄だ!という時には必要がなくなるので痛みは感じなくなるといわれています。(余談ですが、末期がんなどのケースで、余分な治療や、最期の過剰な栄養補給はかえって患者さんを苦しめる結果になると、本で読んだことがあります。)
生物は死の間際になると、準備し、受け入れていくプロセスをたどるようです。
そのときにはもう、痛みや苦しみは必要なくなるようです。
この間際において栄養補給など、部分的に元気にされるのは不自然なことなのかもしれません。
昔の偉いお坊さんの最期などを記述したものを読むと、だんだんと食事を取らなくなり、最後は枯れるように安らかに往生されていることが多いです。自然に任せるとあまり苦しまなくて済むように出来てるのかな?とも思います。

痛みに話を戻します。
私の経験上、痛みは本来役割があって発生しています。
その意味を理解しないで無視し、痛み止めなど、人工的に止めてしまうとあとでしっぺ返しを食らうことが多いように思います。
誤解のないように補足しますが、私はすべてのケースで痛み止めを批判しているのではありません。
頼りすぎず、うまく使うべきだと思っています。
しかし、あまりに痛みに恐怖心を抱いてしまうとせっかくの情報をうまく使いこなせなくなってしまいます。
痛みを体からのサインと考え、どんなときに、どこが、どんな風に痛むのか?
体は何を求めているのか?という視点から症状を見直してみると何かわかるかも知れません。
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