back 第7号 2007年11月号page2 next
歩行はなぜいいか?

今月から、歩行の効能について何回かに分けてお伝えしていきます。
「歩行と健康」は当院の最重要のコンセプトです。
以前から診療中に繰り返しお伝えしていることですし、院外でも何度かお話させて頂いておりますので、ご存知の方も多いとは思いますが、まだ聞いてない方もおられますし、復習の意味もこめて知っている方も、もう一度お付き合いください。

当院では歩行の効能として具体的に次の10項目をあげています。
1、 ほね、内臓の歪みをなおす。
2、 姿勢をよくする。
3、 骨を丈夫にする。
4、 心臓の働きをたすける。
5、 泌尿器の働きをたすける。
6、 ダイエット効果。
7、 骨髄の機能を高める。
8、 頭がすっきりする。
9、 精神が安定する。
10、 その他、からだのバランスが整うことにより、いろんな病気が治る。

今回から、1項目づつ順に説明を交えてお話させていただきます。

1、歩行はほね、内臓の歪みをなおします。

われわれは日常で様々な動きをします。
片寄った姿勢や、一方向の繰り返しの動きの一つ一つは小さなな身体の歪みを作ります。
習慣になった動作は、少しづつからだに歪みとして蓄積され、固定化されていきます。
限界をこえると骨の歪みは痛みとして、一方内臓の歪みはなんとなくの身体の不調として現れたりします。
さらに長期にわたると骨は変形、内臓は病的状態になっていくと(私は)考えています。
しかしまだ初期の段階、(歪みがまだ少ない、または時期が浅い段階)で歩行をすれば微小なゆがみは解消してしまいます。
つまり症状が出るまでに治ってしまうということです。

当院で治療中の患者様でも、歩行をされている方とされない方は治りが全然違います。
これは治療後の回復状態からまた歪みが始まってきたとしても、歩行することによって治してしまうからだと思われます。

2、姿勢をよくする

よく歩く習慣がある人は、高齢になっても姿勢がよいといわれています。
人は年齢によって姿勢が変わっていきます。赤ちゃんから成人するにつれ、直立し、姿勢がのびていき、高齢になるとまた腰が曲がっていきます。
これは人としての生理的な現象なのである程度は仕方がないことです。
しかしこれにも個人差があり、長く姿勢のいい人もおられます。
この違いは普段の歩く距離に比例するそうです。

3、骨を丈夫にする

髪や爪や皮膚などの体細胞が日々新しく入れ替わるのと同じ様に、体中の骨も、古い骨は壊され、日々新しい骨が作られています。だいたい一年ぐらいで全身の骨が新しく入れ替わるそうです。
つまり、私たちの骨は常に少しづつ入れ替わっているわけです。
そのとき、新しい骨はどのように作られるかというと、荷重がかかったところにカルシウムが集まって骨になっていきます。
つまり荷重をかけないとカルシウムをとっても骨にはなりません。
特に歩行のような繰り返しの荷重運動が骨を作るのに効果的です。
逆に荷重をかけないとカルシウムがどんどん抜けていきます。これを脱灰(だっかい)といいます。
たとえば宇宙では無重力なので、急速にカルシウムが抜けていきます。それを防ぐため宇宙飛行士は宇宙船の中で毎日運動をします。
それでも10ヶ月無重力が続くと30歳の骨が約75歳の骨の量になるそうです。

そんな訳で、骨に適度な負荷がかかる「歩く」ことで骨が丈夫になります。
また骨を作るのには、日光に当たることも重要ですので、屋外でのウォーキングは一石二鳥ですね。
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